答え見るのはズルなんかじゃない!
10年以上、塾・予備校業界に携わってきました。
「わからなかったら解答見てみなよ」と言うと、
「うん、でも・・・」というので、「じゃあもう少し考える?」というと、「うん、そうする」
と言いながらも、明らかに考えることを放棄した顔つきで、時間だけが過ぎ去っていく・・・そんな生徒を見かけます。
確かに、「考える」ことは非常に大切な作業です。
考えもせずに、問題を見たとたん「わからない・・・」と先生に助けを求める態度も大いに問題ありです。
問題なのは、「知らなければ、答えようもないこと」を無駄に考えようとする勉強方なのです。
例えば、英単語や英熟語なんかは「知らないものはいくら考えても無駄!」に決まっています。
「知らないから、辞書や参考書を調べる」・・・これも確かに立派な態度ですが、
効率的な勉強方法ではありません。
辞書や参考書の膨大な情報量の中から、自分が必要とする情報を見つけることは時間がかかるし、
そもそも、必要とする情報が何なのかが、わからなければ、調べようがありません。
例をあげます。
Birds of a feather flock together..
という例文があったとします。取りあえず、feather や flock は辞書を引いたとしても、「 a の用法を知らない人」はいくら考えても訳せっこありません。
でも、解答・解説を先に見た人は違います。
きっと解答・解説には、「 a 」には、「同じ」の意味があるので、「同じ羽の鳥は群れる」⇒「類は友を呼ぶ」
とあります。
ここで、辞書が活躍です。「へぇ、a にそんな意味があるのかぁ。調べてみよう」となれば、辞書でその用法を探すのは比較的簡単です。
ここで、初めて、その生徒は「 a に the same の意味があること」を学ぶことができるのです。
最初から辞書を引いて解決しようとした人は、結局意味がわからず、何も学習せずに終わってしまいます。
だから、私は声を大にして言います。「わからなかったら解答見てみなよ」
英語の長文読解もそうです。もちろん、こまめに辞書を引くことも大切です。
でも、全文和訳や解説を手元において、「何を調べて」「何を学習するのか」を先に確認して、それから辞書や参考書を調べて学習するほうが、
ずっと多くのことを学ぶことができるのです
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