「パワーステージ POWER STAGE」
ネクステージと違いを比較


〜教科書ガイド・参考書専門館〜




powerstage パワーステージ

2016年末、評判の「ネクステージ」の後継版として桐原書店より出版された「POWER STAGE(パワーステージ)」。「NEXT STAGE(ネクステージ) 」と何が違うのか比較してみました。

●まず、パワーステージとネクステージの章立てを比べると、多少の差異があるもののほぼ一緒。

●ページ数はネクステージ511pに対してパワーステージ587pと1割強増えている。

●左側に問題、右側に解答という構成は一緒。出題形式も「四択」「穴埋め」「整序(並び替え)」
ネクステージと変わらず、基礎力の不足してる生徒にとっては、見やすくて詳しい解説とはいえない感じ。

パワーーステージのおすすめの使い方としては、ネクステージと同様に、一巡は高校で学ぶべき英文法の学習を終え、その後で『文法・語法の確認・練習』として使用するという方法。 英文法の基礎力がない段階で、パワーステージで英文法の基礎力を養成しようとても、単に答えの丸暗記に終わってしまう可能性が高いと思います。

パワーステージとネクステージの一番の違いは「読解問題・英作文問題に挑戦!」というページが数章ごとに設けられたこと。
(面白い企画だとは思うが、2〜3行の読解・英作文が並んでいるだけで、これをやり切るだけで読解力も英作文力も万全、というレベルの問題量ではない。パワーステージをやり切ることは英文法・語法の整理にはなるが、読解問題は別途練習が必要だし、記述の英作文が必要な生徒は別の対策が必要。 ただし、例えば高校の現場で副教材として用いたり、自分で受験勉強をする時に、なかなか長文読解に取り組めない生徒が、受験勉強の取り掛かりとして用いるなら、ネクステージをやるよりもパワーステージの方がずっとおすすめだと思います。)

●パワーステージもネクステージも、しっかりと学習を終えられれば、センター試験、中堅私大の受験に必要な英文法力は身につくと思う。できれば高3の夏か秋の早い時期くらいまでには 学習を終え、より実践的な問題(赤本などで過去問)に取り組めばよいと思います。赤本・過去問にいつ取り掛かるかは「赤本はいつ買う?」を参照ください。


「パワーステージ POWER STAGE」
ネクステージと違いを比較まとめ


1)現在、ネクステージを持っている、または学校で副教材として購入した人は、あえて、パワーステージを買わないといけないということはない。
2)パワーステージもネクステージも、英語の基礎力にとても不安のある生徒が、『受験生だから買わなくっちゃ』と飛びつくのは危険。
3)ある程度、高校の英文法の学習が一巡した生徒が、『文法・語法の確認・練習』として購入するなら、「読解問題・英作文問題に挑戦!」がある分だけネクステージよりはパワーステージがおすすめ。

「POWER STAGE」パワーステージ
「NEXT STAGE」ネクステージ
桐原書店

POWER STAGE
パワーステージ
NEXT STAGE
ネクステージ