平成29年3月8日に行われた、H29青森県立高校入試。 H30年度入試についてはこちらから 一昨年度の青森県立高校入試はここ10数年で最高の平均点(308.4点)でしたが、その反動が出た昨年度の入試(平均277.4点)。 今年はどうなることかと思っていましたが、全体としては昨年度入試に近い平均点(もしくは昨年に比べてややダウン)になっているのではないかと予想しています。 昨年度51.7点(一昨年度63.7点)だった理科は、随所に計算問題がちりばめられ、計算問題の苦手な生徒にとっては大分難しく感じられたのではないでしょうか。また、上位層の生徒も理科の高得点者は少なかった印象で、昨年よりもさらに平均点が下がることになりそうです。 数学は前半は比較的基本的な問題だったものの、最後の大問で、問題の意味をつかみきれない生徒、問題の意味は分かっても正解にたどり着けない生徒もも多かったのではないでしょうか。ただし、数学は前半部分はきちんと得点したい問題が多かったこと、昨年度の平均点が48.8点と低かったことから、数学の平均点という意味では昨年度よりややアップしているのではないでしょうか。 英語は、「look foward 〜ing」といった英作文は、上位層はきちんと得点したいところですが、中・低層の生徒は書ききれなかったと思いますし、並び替えもやや得点しずらいと感じた生徒もいたのではないでしょうか。 社会では、ハリケーン、僧兵、日朝修好条規、といった用語や、戦時中の出来事を時代順に並べる問題が得点しづらい生徒もいたと思いますので、昨年よりはやや平均点が下がることも考えられます。 【各高校別ボーダー予測】 昨年度予想ボーダー点が、弘前高校で375点近辺、中央高校で340点近辺、南高校では、200点台半ば付近(特色化選抜を除く)だったと思われます。 ・今年度弘前高校は昨年度のボーダー点と同程度の375点近辺が最終攻防(ただし、昨年もそうだったように、内申点によっては380点台後半くらいまで、涙をのむ生徒がいる可能性もあると思います。) ・今年度弘前中央高校は、理科の平均点ダウンがひびくのではないかと予想し、ボーダー点がややダウンし、335点近辺の攻防と予想。 ・今年度弘前南高校は、昨年度の倍率1.08倍が今年度1.27倍となっていることから、さすがにボーダー点はアップしそうですが、300点は割り込み、280〜290点近辺での攻防になっているのではないかと予想しています。 ・弘前実業、弘前工業は、昨年度のボーダー点より各学科5〜10点程度下の点数での攻防になっているのではないでしょうか。 ただし、例年「自己採点」と「開示得点」では思った以上に差がでる生徒も多いのが現状です。 (記述部分で、自己採点では0点にした部分に丸々点数がついている場合や、慎重な生徒が辛めの自己採点をしている場合などがあるのでしょう) 間もなく卒業式。試験の結果は皆不安だとは思いますが、 先生とそして仲間との別れを思う存分感じ取ることができる一日になれば良いなと思っています。 平成29年3月9日 学習塾ネクステージ林憲広 |